Sanjo森のようちえんの理念

 

【理念】

地域の自然体験を通し、人生を豊かに生き抜く人間力の素地を養う。

【教育方針】

1、里山の自然を活かし「共に生きる力」を養う体験的な活動を基軸にした保育を行います。森、山、水辺などでの心と体をいっぱい使う遊びや活動を行います。
2、子どもたちが自ら興味関心を持てるように、見守り・待つことを尊重します。子どもたちが感じ自ら行動し、そして自ら考えるようにします。
3、成長のための挑戦と失敗ができる環境を作り、育みます。子ども達も保育者も勇気をもって挑戦する姿勢を大切にします。
4、「親しき仲にも礼儀あり」人としての一般的な礼を尊重した保育を行います。挨拶や、時間を守ることなどが自ら行えるようにします。
5、保育者・保護者が協力し、園を開かれたより良いものにします。たくさんの愛情に包まれた時間と場にしていきます。

【Sanjo森のようちえん】

Sanjo森のようちえんは大崎山の麓にあります。 古き時代から、人々が生活を営んできた上野原という地域を拠点とし、春夏秋冬

四季をからだ全体で感じながらのびのびと過ごしています。

ようちえんではヤギを飼っていて、共に過ごしています。出産に立ち会い、あかちゃんヤギの誕生を見守ることもあります。

ヤギは仲良しの仲間。ヤギも子ども達もお互いに気にし合いながら日々を送っています。

春は桜が可憐に咲き、野花が咲き誇ります。竹やぶが近くにあるので、竹のこを採ったり、山菜を採ったり、山の恵みをたくさんいただき

ながら季節の味を楽しみます。近くの農家さんの力をお借りし、田植えも行います。

夏には、ようちえんの畑で夏野菜を育てます。トマトにキュウリ、バジル‥種から育てることにも挑戦しています。秋に向けて、サツマイモや

落花生も育てています。小さなハーブガーデンも子ども達に人気です。

木陰は涼しく、夏の暑い日は木陰での生活をします。ようちえんにある井戸水はとても冷たく、足を浸けて暑さを凌ぐこともあります。

秋は草むらから虫の美しい合唱が鳴り響きます。カマキリにバッタ、チョウ‥ひと夏を越えた虫たちの命のつながりを学びます。

そして、秋といえば食欲の秋。イチジク・柿・アケビ・クルミ・栗‥山の恵みに感謝しながら、大切にいただきます。

焚き火で焼くクルミはあぶらがのっていてすごくおいしいので、子どもたちは夢中になって頬張ります。クルミを焼いて割ってほじって

食べる‥一連の手仕事は子どもたちの脳を刺激し、手先が器用になります。

冬は雪がたくさん降ります。ようちえんは平らなところがありません。傾斜をそりで滑ります。一冬で驚くほどコントロールが抜群になり、

ソリ選手のようになります。寒い日は朝からたき火で暖をとることもあります。火は人の心を温かくしてくれることも子どもたちは知っています。

 

こうして子どもたちは、春夏秋冬、ありのままの自然を受け入れ、自分たちを変化させながら柔軟に過ごしています。

暑い日は汗をいっぱいかいて、ごくごくと飲む水はとてもおいしいことでしょう。雨の日は雨具を着てずぶ濡れになって、めいっぱい泥んこに

なってあそび、寒い日はからだを動かしたり、焚き火で暖をとったり、友だちと寄り添いながら過ごす日々は、大人は驚くかもしれませんが

幼児期はなによりも大切な原体験なのです。


スポンジのように吸収力抜群の子どもたちが自然をありのまま感じ、手と足をそして全身で冒険していく保育を

Sanjo森のようちえんで行っていきたいと思っています。
安心、安全、快適は森のようちえんにはないかもしれません。不便で、危険や恐怖に出会うことだってあると思います。
でも、私たち人間も本来は自然の一部。自然の中で、好奇心が生まれ、創造力が育まれ、子ども達が自然の中で、見たり、聴いたり、触ったり、匂いをかいだり、味わったり・・・と五感を使って体験する、その素晴らしい出会いの一瞬一瞬を大切に子どもたちを見守っていきます。
私たち人間に必要な「生きる力」を養う場所が自然というフィールドの中にはたくさんあります。
自然の中で過ごす体験・経験が子ども達のその後の人生の、貴重な財産となっていくと私たちは考えています。

【子どもの遊びのなかにあるもの・・・】

子どもの遊びに無駄はありません。子どもは遊びの中でルールを知り、友達と楽しく過ごす方法を学びます。
例えば、子どもたちが大好きなかくれんぼ。
このかくれんぼの中には、鬼に見つからないように、どこに隠れようか?という考える力。見つからないように動かない、我慢するという集中力。
一見、大人にしてみればただのかくれんぼかもしれませんが子どもたちにとっては立派な遊びの中での教育になっているのです。
自然の中にある木の実、枝、草花、大人にはどこにでもあるものであっても子どもにとっては大切な宝物です。
ドングリを拾って工作すれば、もうこれはただの山に落ちている物ではなくなるのです。
子どもにとっては立派な教材です。自然は遊具と教材の宝庫なのです。
人間は自然の中で暮らしてきたのだから、自然と向き合いコミュニケーションできた時に喜びを感じる本能が残っているのかもしれません。
自然の中には子どもが「~してみたい」と思う環境が沢山あります。
思いっきり遊んで体を動かすことで、感性豊かな心と体が育まれます。

【自然の中での保育の効果】

多様な自然環境の中で活動し、行動することで身体へ直接の刺激が与えられ、
歩く・走る・登る・飛び降りる・ぶら下がるなどの様々な見のこなしが充実します。
体を思いっきり使うと、良く食べて、よく寝るようになります。生活リズムが自然と出来上っていきます。
行動の積み重ねが身体の発達に影響し均整のとれた体格を得るまでになります。
自然の中での活動を通して、子どもたちは自然の様々な事象やそこにある動植物との出会い、自然に対する認識を深めます。
自然の中に出ることで様々な自然事象に出会い、子どもたちが興味をしめすことが多様になります。

子どもの育つ場はその地域にあります。生まれ育つ場でその地域の良さを実感し、
取り巻く人々の温かな愛情の中で自分らしく、
一人ひとりが大切に育てられることが大切です。
ふるさとを愛し、人を信じ、自らも豊かに愛する人になるためには、
幼い時代に沢山の体験をすることが必要です。